山田愛弓  聖友乳児院 里親交流支援員

VOICE006_山田愛弓

どもの頃から友達の世話を焼いたりするのが好きでしたね。おせっかいな性分なのでしょう(笑)。そんな私が保育士を目指したのは数年前。それまでは専業主婦だったのですが、シングルになってから通信教育で資格を取りました。もちろん、子どもが大好きだからです。
自宅の近くということもあり、聖友乳児院でどうしても働きたくて保育士の募集に飛びつきました。今、入職5年目です。

願の職場で子どもと触れ合う仕事に恵まれ、充実した日々を過ごして2年が経ったとき、当時の院長から「里親交流支援員をやってみないか?」というオファーがありました。
『里親交流支援員』は、子どもと里親さんの交流を、初顔合わせのときから里親さんのお宅に委託されるまで支援するのが主な仕事です。
「保育士になって、まだ2年しか経ってないのに…」と正直、はじめは戸惑いました。でも、子どもに関わる仕事には変わらないし、自分が役に立てるなら、と引き受けました。
里親制度など新たに勉強しなければいけないことが山積みで、はじめは大変でしたが、研修会などにも積極的に参加して多くのことを学び、里親交流支援員として奮闘するようになりました。

友乳児院では整った環境のもとで子どもたちの養育に努めていますが、子どもは本来、家庭的な環境で育つのが望ましいとされています。実際、里親さんのお宅で生活するようになった子どもの変化には目を見張るものがあり、家庭的環境の大切さを実感しています。
私は、子どもと里親さんとの面会に立ち会い、お互いが無理なく距離を縮めていけるようサポートしていますが、面会を重ね、ついには子どもが満面の笑顔で里親さんになつき、里親さんもうれしそうに子どもを受け入れる、そんなときは私もうれしくなります。「こんなに幸せな場面に立ち会えなんて」と、この上ない喜びを感じる瞬間です。

在、聖友乳児院と聖友学園を擁する社会福祉法人『聖友ホーム』には、里親支援に携わる職員が私を含め3名います。その3名で今年、『すぎなみ里親プロジェクト』を立ち上げました。
「里親を増やすには、まずは里親の支援者を増やしていくことが重要」という主旨で、カフェイベントやワークショップをなど企画し、里親の普及・啓発活動を地域で行なっています。ひとりでも多くの人に里親について理解していただき、里親のサポーターを増やし、その中で里親になる人が増えていくといいなと考えています。
これからも、よりたくさんの子どもと里親さんの“幸せの場面”に立ち会えることを願って、自分にできる限りの力を注いでいきたいと思います。 

(令和元年8月)